【ドラフト2026注目選手】菰田陽生・渡部海・鈴木泰成の評価は?
2026年のドラフト候補を比較すると、高校生の将来性を代表する菰田陽生、大学野球で実績を積んだ渡部海、即戦力投手として期待される鈴木泰成という、タイプの異なる3人が上位指名争いの中心にいる。
菰田陽生(山梨学院高)|投打の可能性を秘めた二刀流
菰田陽生は、身長195センチ前後の大型右腕で、最速152キロの直球と高校通算39本塁打を誇る投打の逸材だ。日刊スポーツの10月7日付報道によると、プロ志望届の提出後には全12球団から調査書が届き、複数球団との面談も進んでいた。
大きな特徴は、投手と野手の両方でプロを目指している点にある。高校卒業後も二刀流を続けたい意向を示しており、獲得球団には、どちらか一方に絞るのか、段階的に両方を育成するのかという育成方針が問われる。
高校野球の全国大会で目立つ成績を残したかどうかだけでは測れない素材でもある。最後の夏は山梨大会準決勝で敗れ、甲子園出場を逃したが、投打双方の身体能力と伸びしろは高く評価されている。球団がどの程度の時間をかけて育成できるかが、指名判断のポイントになる。
渡部海(青山学院大学)|強肩強打に加え、捕手としての完成度が魅力
渡部海は、青山学院大学の正捕手を務める右投右打の捕手。青山学院大学が10月8日に公表したプロフィールでは、身長180センチ、体重88キロとされている。出身は智辯学園和歌山高校で、高校時代から全国舞台を経験してきた。
スポーツナビのドラフト候補紹介では、強肩強打だけでなく、大学1年春から正捕手を務め、リーグ6連覇や全国大会での優勝に貢献した実績が評価されている。捕手は投手の能力を引き出し、試合全体を組み立てる役割も担うため、打撃成績だけで価値を判断できないポジションだ。
渡部を上位指名する球団にとっては、将来の正捕手を確保する意味がある。既存の捕手陣の年齢構成や打撃力、守備力を踏まえ、長期的なチーム作りの軸として獲得するのかが注目される。
鈴木泰成(青山学院大学)|即戦力と将来性を兼ね備えた大型右腕
鈴木泰成は、青山学院大学に所属する身長187センチの右投右打の投手。スポーツナビの大学生ドラフト候補紹介では、最速155キロの直球に加え、フォーク、カーブ、スライダーを操る投手として取り上げられている。
大学日本代表として国際大会を経験し、強豪・青山学院大学のリーグ優勝にも貢献してきた点が強みだ。高校生投手と比べればプロでの役割を想定しやすく、先発ローテーションの補強を急ぐ球団にとって有力な選択肢となる。
もっとも、即戦力という評価は入団直後の活躍を保証するものではない。プロの打者への対応、年間を通した登板への適応、球種の精度と制球力などが、実際の成績を左右する。
【候補選手を比較】2026年ドラフト1位指名予想の判断材料
3人の特徴を整理すると、菰田は育成の幅、渡部は捕手としての総合力、鈴木は投手としての即戦力性が主な評価軸になる。球団が何を最優先するかによって、同じ選手でも評価は変わる。
| 選手 | 所属・ポジション | 主な強み | 指名時の判断ポイント |
|---|---|---|---|
| 菰田陽生 | 山梨学院高・投手兼野手 | 最速152キロ、高校通算39本塁打、二刀流の可能性 | 投打の育成計画と長期的な起用方針 |
| 渡部海 | 青山学院大・捕手 | 強肩強打、正捕手としての経験、全国大会での実績 | 捕手陣の世代交代と守備・打撃の総合力 |
| 鈴木泰成 | 青山学院大・投手 | 最速155キロ、複数の変化球、大学日本代表の経験 | 先発・救援の適性と即戦力としての期待値 |
| 織田翔希 | 横浜高・投手 | 最速157キロの直球、将来性 | 米国挑戦を表明しており、国内ドラフト候補としての扱いとは区別が必要 |
この比較で注意したいのは、球速や本塁打数だけで指名順位が決まるわけではないことだ。高校生の評価では数年後の成長曲線、大学生ではリーグ戦や代表戦での実績、捕手では守備力やゲームメーク能力が重要になる。
また、ドラフト1位候補という呼び方は、指名順位が確定しているという意味ではない。球団間で評価が割れることもあり、同じ選手に複数球団が入札すれば抽選となる。候補の評価と実際の指名順位は、分けて考える必要がある。
【球団別予想】日本ハム・ソフトバンク・DeNAは誰を指名する?
ドラフト直前の予想を読むうえで参考になるのが、Number Webが10月20日に公開した野球評論家・安倍昌彦氏による「ひとりドラフト」だ。これは各球団の戦力事情を踏まえ、実際の指名手順に沿って選手を仮想指名する企画であり、球団が公表した指名方針や内部情報そのものではない。
北海道日本ハムファイターズ|星野世那を軸に投手力を強化する予想
安倍氏のシミュレーションでは、日本ハムの1位に大阪商業大学の左腕・星野世那、2位に東北福祉大学の右腕・猪俣駿太が選ばれた。3位には香里丘高校の岡本翔斗が続く想定だ。
この予想の特徴は、大学生投手を上位で確保しながら、高校生投手も組み合わせている点にある。星野は左腕としての希少性に加え、変化球や勝負強さが評価材料とされ、猪俣は長身から投げ下ろす球威と先発投手としての可能性が強みとされた。
日本ハムは将来性のある若手を育てながら戦力を積み上げる方針を考えるうえで、投手の層を厚くする指名が一つの選択肢になる。ただし、星野の1位指名が球団の決定事項として発表されたわけではなく、菰田や鈴木ら他の上位候補を選ぶ可能性も残る。
福岡ソフトバンクホークス|岡田啓吾ら野手と投手のバランスを重視する予想
ソフトバンクについて、安倍氏の仮想ドラフトでは明治大学の二塁手・岡田啓吾を1位に指名し、同じ明治大学の投手・松本直を2位に選んだ。3位には横浜高校の遊撃手・池田聖摩が入る構成だ。
岡田は走力と打撃の成長、松本は150キロ前後の直球や縦の変化球を生かした投球が評価されている。池田を含め、内野の将来を見据えた選手と投手力の補強を組み合わせる考え方が、このシミュレーションには表れている。
一方、ファン参加型の指名予想コンテストでは、ソフトバンクの1位候補として菰田陽生を挙げる投稿も見られる。これは予想の一例であり、球団の正式な方針を示すものではない。菰田のような希少な素材を狙うのか、大学生や社会人の即戦力を優先するのかが、当日の見どころとなる。
横浜DeNAベイスターズ|有馬伽久の左腕補強が予想の一つ
DeNAの仮想ドラフトで安倍氏が1位に選んだのは、立命館大学の左腕・有馬伽久。2位には亜細亜大学の捕手・前嶋藍を置く構成だった。
Number Webの記事では、DeNAの左腕不足を背景に、有馬を獲得する意味が論じられている。投手陣の左右のバランスを整えることに加え、捕手の補強も視野に入れた組み立てだ。
ただし、DeNAにはもう一つ大きな論点がある。地元・横浜高校の織田翔希が米国挑戦を表明したことで、織田を候補に含めていた予想は見直しを迫られた。織田の進路変更によって空いた上位候補の枠を、菰田や有馬、鈴木らの誰で埋めるかが焦点となる。
3球団の予想をどう読み解くべきか
日本ハムは大学生投手を軸とした補強、ソフトバンクは野手と投手を組み合わせた戦力整備、DeNAは左腕や捕手の補強という違いが、今回の仮想ドラフトから読み取れる。
ただし、こうした予想は一人の評論家によるシミュレーションであり、複数の予想が一致しないこともある。候補の評価が高いことと、その球団が実際に指名することは別問題だ。最新の指名予想を比較する際は、予想者の名前、公開日、球団の公式発表か個人の分析かを確認したい。
【12球団の指名予想】1位候補はどこまで分散する?
日本ハム、ソフトバンク、DeNA以外の球団も含め、2026年の1位候補には菰田陽生、渡部海、鈴木泰成らが並ぶ。ドラフト候補の指名予想コンテストでは、球団ごとに異なる名前が挙がっており、候補が一人に集中しているわけではない。
10月20日更新の投稿例では、阪神・中日・楽天が渡部海、日本ハムが明治大学の榊原七斗、広島が近畿大学の宮原廉、オリックスとヤクルトが社会人外野手の藤澤涼介を1位候補に挙げる予想も見られた。巨人やDeNA、ソフトバンクについては菰田陽生を推す投稿があり、西武とロッテには鈴木泰成を選ぶ予想がある。
これらは公開された投稿型コンテストの一例で、各球団の公式な指名予告でも、予想全体の多数意見を保証する集計でもない。候補の分散ぶりを把握する参考材料として見るのが適切だ。
12球団の予想を考える際には、次の3つの観点を押さえたい。
- 投手力の補強:先発の柱を探すのか、救援陣の厚みを増すのか。鈴木泰成や有馬伽久など、投手候補の評価はチームの課題によって変わる。
- 野手の将来像:渡部海のような捕手や、内野・外野の将来のレギュラー候補を確保する必要があるか。
- 希少な才能への投資:菰田の二刀流のように、既存のポジション別評価だけでは測りにくい選手を、どこまで上位で獲得するか。
指名予想が割れていること自体は、評価が低いことを意味しない。球団ごとの補強ポイントや育成方針によって、選手の優先順位が異なるためだ。特に1位入札では、候補の能力だけでなく、競合した場合に抽選へ進む覚悟があるかどうかも判断材料になる。
【米国挑戦の影響】織田翔希の決断でドラフト戦略はどう変わる?
2026年のドラフトを語るうえで欠かせないのが、横浜高校の織田翔希の進路変更だ。日刊スポーツの10月15日付報道によると、最速157キロの右腕である織田は、大学進学も含めた米国挑戦を表明した。
織田は、世界で活躍する投手になるという目標を掲げ、英語に若いうちから触れることも渡米を考えた理由として説明している。選択肢としてマイナーリーグだけでなく、米国の大学も検討していると報じられた。
国内でプロ入りする場合にはドラフト1位候補として注目されていたため、この決断は指名予想に影響する。織田を候補に考えていた球団は、菰田や鈴木など、他の有力選手を優先する可能性がある。
ただし、織田が国内ドラフトに参加しないことと、ほかの選手の指名順位が自動的に繰り上がることは同じではない。球団は独自の評価表や補強計画に基づいて指名候補を選び直すため、織田の離脱による影響は球団ごとに異なる。
米国挑戦は、NPBを経由せずに成長の機会を求める選択肢としても注目される。ドラフト会議は選手を獲得する場である一方、選手自身がどの舞台でキャリアを築くかを選ぶ時代の変化も映し出している。
【指名の仕組みと歴代の注目選手】ドラフト当日に見るべきポイント
ドラフト会議の1巡目は、各球団が希望する選手を同時に入札する方式だ。単独指名ならその球団の選択が確定し、複数球団が同じ選手を指名した場合は抽選で交渉権を決める。抽選に外れた球団は再入札を行い、全球団の1位指名が確定するまで繰り返す。
NPBが公開している2025年の選択手順では、2巡目以降は球団順位の逆順から始まり、次の巡目は折り返し方式で指名する。2026年の当日も、公式の選択手順に沿って進行するため、1位指名だけでなく2巡目以降の指名順も注目点になる。
歴代のドラフトでは、競合を避けて独自の候補を指名する球団もあれば、複数球団が同じスター候補に入札する年もあった。2026年も、菰田のような希少な素材に競合が集まるのか、それとも大学生投手や捕手へ評価が分かれるのかが、会議の流れを左右しそうだ。
ドラフトを見るときは、指名順位だけで選手の将来を決めつけないことも大切だ。1位指名は期待の大きさを示すが、実際の活躍には故障への対応、技術の成長、チームの育成環境、出場機会など多くの要因が関係する。下位指名から一軍の主力へ成長する選手もいるため、指名直後の評価はあくまで出発点と考えたい。
【22日開催のプロ野球ドラフト会議の注目選手や各球団の指名予想について教えて】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のプロ野球ドラフト会議は何時から開催されますか?
A1:NPBの開催要項では、2026年10月22日(木)の午後4時50分開始予定です。会場はグランドプリンスホテル新高輪・国際館パミールで、テレビ・ラジオ・インターネットでの中継も予定されています。
Q2:2026年ドラフトの注目選手は誰ですか?
A2:主な注目選手は、二刀流の菰田陽生(山梨学院高)、強肩強打の捕手・渡部海(青山学院大)、最速155キロの右腕・鈴木泰成(青山学院大)です。最速157キロの織田翔希(横浜高)は米国挑戦を表明しており、国内の指名候補とは分けて考える必要があります。
Q3:日本ハム、ソフトバンク、DeNAの1位指名予想は?
A3:Number Webの安倍昌彦氏による仮想ドラフトでは、日本ハムは星野世那、ソフトバンクは岡田啓吾、DeNAは有馬伽久が1位に選ばれています。これは専門家によるシミュレーションであり、各球団の正式な指名方針ではありません。
Q4:菰田陽生は本当に二刀流でプロを目指すのですか?
A4:日刊スポーツの報道では、菰田はプロ入り後も二刀流を続ける意向を球団との面談で伝えています。実際に投打両方でどのように起用されるかは、獲得球団の育成計画や本人の成長によって変わります。
Q5:ドラフト1位指名が重複した場合はどうなりますか?
A5:複数球団が同じ選手を1位指名した場合は抽選で交渉権を決めます。抽選に外れた球団は再入札を行うため、最初の入札結果だけでなく、再入札でどの選手に切り替えるかも見どころです。
まとめ:10月22日は指名選手だけでなく球団の戦略にも注目
2026年のプロ野球ドラフト会議は、10月22日午後4時50分から開催予定だ。菰田陽生の二刀流、渡部海の捕手としての総合力、鈴木泰成の即戦力性という3つの異なる魅力が、1位指名争いの中心となる。
日本ハム、ソフトバンク、DeNAの予想では、大学生投手を優先する考え方や野手とのバランスを重視する考え方など、球団ごとの戦略の違いが見えてくる。一方、織田翔希の米国挑戦は、上位候補の顔ぶれを変える大きな要素となった。
ドラフト当日は、誰が1位で指名されるかだけでなく、競合時の抽選、指名を外した球団の切り替え、2巡目以降で選ばれる選手にも目を向けたい。指名順位と将来の活躍は必ずしも一致しないからこそ、各球団がどの選手にどんな役割を期待しているのかを読み解くことが、ドラフトをより深く楽しむポイントになる。 (出典: 22日開催のプロ野球ドラフト会議の注目選手や各球団の指名予想について教えて(Yahoo!ニュース))